サムライ、キリスト、ニーチェ、沢田研二… そしてミック・ジャガー
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テリトリーを侵す人 
気に入っているお風呂屋さんがある。
少し高いが天然温泉で人も少なく施設がきれい。
ゆったり入ってビールを飲みくつろぐ。
月に一度の贅沢なのだ。
娘と2人、ジャグジー、露天、月がわりのハーブ風呂と
まわっていくつもり。
その最初のジャグジーのところで平安な気分が不安に変わる。
私と同じ、母と小学生の娘コンビが、余り広くないジャグジーに
嬉々として入ってきた。
何が不安にさせたかというと、母親の「楽しいねー楽しいねー」といった
たたみかけるような叫び(に聞こえた)だった。
娘に言っているのか、言ってる自分に酔っているのか、
言葉がいちいち台詞を読むようだ。
時々こういう芝居がかったお母さんがいる。
彼女たちは、世の中で一番育児が楽しそうでいて、
その実誰より嫌いなのではないかと思わせる。
私は娘をうながし、さりげなく外の露天の方へ出た。
ただでさえ人口密度が高い風呂からは出て行きたい。
彼らは追いかけるように外に飛び出てくる。
その子は私のテリトリーを侵したゾーンまで突進してきた。
無邪気な笑顔が辛い。
でも仲良く一緒にお風呂を回りたい人ばかりじゃない。
ひとりでのんびりつかりたい人もいる。
子供を育てる日常は、テリトリーなど侵されまくりで、もう慣れっこ。
だからこそ今はゆっくり入りたい。
またさりげなくその場を離れる。
2度3度と繰り返すうち、これはイジメだろうかとさえ考え出す。
いや違う。テリトリーに入ってこない限り、すぐ隣りにいたっていい。

プンプン臭いのする人が来たらどうだろう。
それだってテリトリーの侵害になるだろうか。
思索は深まっていく。

突然、つき物が落ちたような晴れ晴れとした顔でその子はあきらめた。
もうこっちが追っても振り向いてくれないだろうぐらいの勢いで。
清々しくさえあるきっぱりした顔を拝みながら
私は深まりの中にどこまでも落ちていき
ここがどこなのかわからなくなっていた。
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本の紹介 


 『ミック・ジャガーという生き方』 青弓社刊 1600円+税

 転石苔を生ぜず!
 永遠の反逆児ミック・ジャガー、彼こそは
世の哀しみを一身に背負って歌い踊りつづけるサムライだ!
 信念と否定の志で織り上げられた生を追跡して、
 膨大な資料から導き出された実像を描き出す。
 

 第1章 ストイシズムと武士道
   1 完璧主義者の現在
   2 三島文学的ロック思想
   3 サムライ魂と男の勲章
 
 第2章 ブルースという揺りかご
   1 原点は男のロマン
   2 ブルースの生命力
   3 生い立ちの呪縛
 
 第3章 反逆児の理由
   1 ストリート・ファイティング・マン
   2 偽善への挑戦状
 
 第4章 「無償」の美学
   1 ダンディズムと貴族性
   2 ビジネスマンの本懐
   3 映像作品に見る美学
 
 第5章 ミックが愛した女たち
   1 不全感と生命力の象徴
   2 幸せな家庭を夢みたクリッシー
   3 魔性のマリアンヌ
   4 荒廃したビアンカとの結婚生活
 
 第6章 オーディエンスとの友情
   1 傷だらけの奉仕
   2 パフォーマンスとしてのキリスト
   3 ミック・ジャガーの肖像画
 
 第7章 ミックと神様
   1 ニーチェの憂えるキリスト教
   2 悪魔主義とは何だったか
   3 超人へのいざない
 
 第8章 キース・リチャーズ
   1 信念の相違点
   2 ブルースの伝道者ミック
   3 理想の悪役
 
 第9章 『ゴッデス・イン・ザ・ドアウェイ』
   1 無への信仰

 
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32歳 一度流産してから出来にくく、あせっていた。
肩の力を抜こうと第2ハネムーンとしゃれこんだら、旅先のタイでヒット。嬉しくてスイミングとエアロビクスを掛け持ちするアクティブ妊婦に。
33歳 第一子出産。念願の母親に。
34歳 マイホームを建て、おしゃれなママたちとランチにお茶でだべる日々。私の求めていたものとは違う気がした。
35歳 転勤で再び京都へ。本当に編集者になりたかったのか、確かめるため大きなお腹で大阪の編集学校へ。やはり違う気がした。
36歳 第二子出産。2人の子供はアレルギー体質。下の子は3歳になるまで夜中も母乳を飲んだ。睡眠不足で育児に忙殺されながら、2,3の雑誌に一度ずつ取材と執筆。それが精一杯。
37歳 子供向けのスケートショーでぬいぐるみの言った台詞に涙ぐむほどの精神状態のある日、ストーンズのコンサートでミック・ジャガーなど見てしまったものだから、もう完全にノックダウン。
38歳 ミックのことを新聞雑誌、映像、書籍でリサーチ。少しずつ書き溜め100枚ほどで出版社に問い合わせてみる。幸運にもテーマに興味を持ってもらい書き進める。
39歳 350枚ほど書いたが結果はボツ。他もあたってみるがダメ。結論を変えたものを、もう一度初めのところへ持ちこんでみると採用に。
40歳 単行本出版。担当者の方とは会ったこともないが、足を向けては寝られないのだ。東京はどっちだっ?


ご覧のように、腰の据わらない流転の人生を送ってきた。ミックを知って彼から志を持つことの大切さを学び、覚醒の方向へ歩み出した。
しかしこんなにもたくさんのことを、今まで私はして来たのだろうか。そんな気がしない。きっと一生「世間知らず」が私の特徴だろう。
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子供が小学校からPTAの名簿を持って帰ってきた。
子供の氏名、保護者の氏名、住所、電話番号などが記載されている。
1ページが1クラス分だ。
実に1クラスのうち、40パーセントの親が、何らかの情報をブランクに
している。
子供と親の名前しか記載されていないのも目立つ。
これが今のトレンドなのか。
何々ちゃんのおうちは乗せないんですって。うちもやめときましょう。
そのうち子供の名前すら、見当たらなくなったりして。
でもこれじゃ、名簿の意味がない。
とは思いませんか?
あなたは情報、入れますか?
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18歳 やる気のないままに、しかし一日とあけず書店やサ店のバイト。プー太郎という発想だけは思いもよらず。頼まれて奥琵琶湖のほとりに住み、漁師の集まる赤提灯で働く。若い女子はめずらしかったようで看板娘に。店をまかすと言われるが約束の半年で去る。
19歳 地道に生きようと思い直し、医療事務の資格を取って単身東京へ。高校中退などこだわらずに雇ってくれた下町の女医さんは今も忘れない。
20歳 勉強がしたいと祖父に相談。熱心に調べてくれ、通信教育部のある佛教大学に決める。資格取得コースに入る。
21歳 働きながら佛大へ入学。東京の別の面を見たくなって向島で芸者のアルバイト。時給がよく、週3回働けば池袋のアパートで食っていけた。
22歳 スクーリング出席を機に再び京都へ。マンモス塾の事務の仕事にありつく。
23歳 名もないブルース歌手のライブに足しげく通う。
24歳 研究所の受付に。研究者との恋と、痛い別れ。
25歳 大学を最短の4年で卒業。ふってわいたように出版社に入らないかとの話が舞い込む。迷ったものの「本好きには面白いかも」と思いきって面接を受ける。
26歳 本好きには面白そうかもなんてのんきだった。本好きなんて呼吸するのと同じ、いやそれ以前の問題。誰一人そんなこと言わない世界。
27歳 最初の2年ははりきっていたが次第にルーティンワークに。広告担当していたので新聞・雑誌社さん、写植屋さんとのおしゃべりなど結構なご身分。上司に「提案はないのか」とどやされる。女性たちをオンナの子として扱う社会のありかたに疑問を抱いていたものの、しょせんは自分も嫁入り前の腰掛けだったことが、のちに判明。
28歳 慶応大学の通信で学ぶ。真夏の東京でスクーリング出席。
29歳 結婚が決まり、相手の転勤先の広島に移ることに。私にとって結婚イコール子供、子供ができたら続けられないと思いこんで仕事、勉強を断念。
30歳 広島で夫の両親、親戚に囲まれた新生活が始まる。
お茶、着付け、日本舞踊、ジャザサイズなど、カルチャー主婦に。
31歳 大手書店でパート。不妊治療ならぬ不妊検査に通う。(その3に続く)



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銀色夏生 
彼女の『つれづれノート』は、日記を公開するさきがけで、シリーズを楽しく読んだものだ。
詩集は読んでいない。
彼女が自分の性格を分析した文章を読むと、世の中にはこれほど私によく似た人がいるのかと、仲間を得たうれしさもあった。
最近久しぶりに買った彼女の本は、ある新進ミュージシャンとのメール交換を一冊にしたもの。
銀色夏生はミュージシャンのファンになり、一緒に本を作ろうと持ちかける。
彼は驚き・・・そりゃとっても嬉しかったことだろう。
本はそんなメールのやりとりだけが綴られている。
人は見た目が9割というが、メールというのは感情が見えない分むずかしい。
だから人々は顔文字を、これでもかと入れたがる。
銀色夏生は時々彼を呼び出し、人柄などのチェックをする。彼はほぼ「合格」だったようだ。
別に気に入ってもらわなくたってかまわないよ・・・という男気がちらちらと錯綜するようにみえた。
そして後半、こんな銀色夏生の声がきこえたようだった。
「よし、わかった!君のことはだいたいわかったよ。それじゃね」
ミュージシャンはまた驚く。「それじゃって・・・もう行ってしまうのですか・・・」
(これからじゃなかったんですか)
銀色さん、何がわかったのですか。2人のペースの違いが悲しい、
彼のかぼそい叫びがこだましているような読後感だった
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わたしの激動半生記 
私の半生はちょっと変わっているので紹介したい。
まさしく波乱万丈だ。歩きながら考えるオッチョコチョイだから
体当たりしては小さな傷をつけて転がってきた。

京都市に生まれる。幼少の頃から祖母に溺愛されて育つ。
祖母は幕臣、竹内保徳(初めてヨーロッパに渡ったチョンマゲの日本人)の子孫。
ぜいたくで舶来趣味な茶道の先生。
12歳年下の再婚相手である祖父は、数学の先生。もと軍人。
「甘やかされてはろくなものにならないから、小さいお前を鬼のようにきたえた」。
しかし「ホンマ?あの人はおばあちゃんのいいなりやったで」という声もあり。

12歳 父が保証人になった他人の莫大な借金を背負うことに。
経営していた会社は倒産。夜逃げ同然で、母の実家のある群馬へ。
私はのんきに沢田研二に夢中に。レコードを集め研究。
タイガース時代の18番、ローリングストーンズが初めて覚えた外タレ。
ニーナ研子と芸名さえ名乗るように。「きゃージュリー!」
仲間の情け深くも熱い声援に後押しされ、思わず教壇へ。
家ではピンクレディーを練習。足音忍ばせ帰ってきた母に見つかりあわてる。
13歳 私だけ祖父母の家に預けられるため再び京都へ。祖母の予定していた私立のミッションスクールへの入学間に合わず。
雑草の私にはしょせん縁のないところ。
近くの公立中学へ。そこは偶然にも沢田研二の出身校だった。

14歳 テニスやバスケなど、スポーツに熱中。
15歳 番長のような女の子と仲良くなり、祖父母を不安の底へ。
16歳 高校でもその子と同じクラス。将来を悲観され「素行が悪くなった」と家を追い出される。
父はあっさり「お母さんを助けて働け」。坊ちゃんの父に学歴のない苦労など想像できなかったらしい。番長が退学になるより先に、家庭の事情を理由に退学。真面目な青写真があったのに。
17歳 小さい頃の「孤児院をつくりたい」という夢を思い出し、福祉の道を歩もうかと、なぜか横浜へ。とりあえず看護婦見習をしながら看護学校へ。
住み込んだ外科医院には「当たり屋さん」が多く入院していた。さまざまな現実と理想のギャップを目の当たりにし、また挫折。(その2に続く)
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辛酸なめ子 
しかしまたどうして、このようなペンネームにしたのだろう。
とりかえしのつかないことをしたのではないか、と考えないところが
アーティストたる所以なのだろうか。
本は一冊しか読んでいないが、その名に恥じないまでに自虐的だった。とことんそっちの精神世界へ落ちていく恐さはないのか。
強い人だ。
そのひとりぼっちの姿勢は是非とも見習いたいものだ。
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サッカーを見る人々 
日本中が熱狂した(と言われた)サッカーの試合、結局一度も見なかった。
夫は熱狂していたが、私はあまり興味がない。
こんなことを言えるまでに、長い時間を要した。
恋する新婚時代、そりゃもうはしゃいで見せていたものだ。
でも今は自分らしく生きていこうと決めた。
今は日本代表がいなくてホッとした気持ちなので
一度くらいは見るかもしれない。
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6月の犯人たち 
 ブログを始めます。


6月は、秋田学童殺人の容疑者の顔をうんざりするほど見た。
話を聞いていると理路整然としていて、うっかりするとだまされそうだった。
彼女は卒業文集に「痛みに耐えて大輪の花が咲く」との謎の言葉を残している。
きっと今、彼女の花は開いてしまったのだ。
一方では育児放棄のようなことをしながら、一方では子供を愛する発言をしている、これは矛盾じゃないかと言ったコメンテーターがいた。
何も矛盾していない。
結局本能だけで生きているのだ。気まぐれな猫かわいがりも本能だから。
そこをコントロールできるかどうかだけが、分かれ目なのだ。

光市の母子殺害の少年という人も頭は悪くなさそう。
被害者の夫は、犯人の死刑を求めて長年戦ってきた。
あのような人間性を持ちつつ生き長らえる方が、もしかしたら
死ぬことより辛いことかもしれない。
被害者はそんなこと言ってる場合じゃないだろうが。

あと最近では家族を殺した高校生。
この事件についてはよく知らないけど
殺された幼い妹の名前がすごい。
あの漢字を名前につけるセンスとは何だろう。
いや単にユーミンファンだったということもありえる。
いずれにしろ知らないことは、まだあまり言わないでおこう。



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