サムライ、キリスト、ニーチェ、沢田研二… そしてミック・ジャガー
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船場吉兆が食べ残しを使い回ししていた問題で、女将という人のコメント
を聞いたが、平身低頭で謝りながらも、「お客様の手付かずの料理」という
表現をしていた。これは考え方だから人それぞれなんだけど、ああ、
そういう認識であれば、何度でも繰り返すだろうな、と思った(ばれない限り)。
責められているから謝っているだけだ。

京都でも老舗というか、昔からあったな、おいしかったから久しぶりに入ってみよう
という店は多いだろう。相変わらずお客さんは多いが、それに甘えてか、
ちょっとしたところに手を抜いていたりすると、敏感な人にはわかるのだと思う。
心から「快」を求めている人には。
それで「ああ変わったな。もう行かなくていいや」と静かに心に決めている人も
いるだろう。
そう、行かなければいいだけのこと。

京都だから、老舗だからと、何されても「こういうものか」と受け入れるお客さん、
それはそれでいいのだ。なにひとつ悪いことはない。

だけどその人たちには、みんなが騒ぎ始めたからといって尻馬に乗って
一緒になって、鬼の首でもとったように責める資格は、本当はないと思う。
たとえ食べ残しを出されても、何もそれで死ぬというわけではないんだから。

何があっても無批判を貫き通せるなら、それはそれで筋が通っているだろう。


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河原町のジュリーという人がいた。
ホームレス、昔で言う乞食だが、主に河原町周辺に出没し、
いつも気がついたらそこにいた、という現れ方をするのが特徴のおっさん。

もちろん頭を洗ったことなど遠い忘却のかなただろうから、
汚れが固まりまくって髪がコテコテになっていたが、
そこまでになるとかえって悪臭もしないことを思わせた。

「ほら、ジュリー」と小突かれて、振り向くとそこにいる。
今思えばあれほど邪魔にならない人はいないだろう。
あの外見だからもちろん目立つのだが、存在感がないというか、
清々しいとまで言えるほど。

きっと宮沢賢治が「なりたい人物」に挙げそうな、
よくできた、超越した人間だったんじゃないだろうか。
「本当は金持ちだ」などの、人々の好きな類のウワサも、いやというほどあったけど。

ゴミあさりはするが物乞いをしないし、小銭を投げつけても毅然としていたという話もある。
そういうことの積み重ねが、外見を超えたその人の像を作っていくのだろう。

「ジュリー」というのは地元出身のスターにひっかけたシャレだと思っていたが
ひょっとすると、その辺りのエピソードから来ているのかもしれないなと気づく。
いや、やっぱりシャレだろうけど、シャレも捨てたもんじゃない、と。

ある冬の日に凍死していたらしい。
それを聞いた多くの京都の人々が「ついに逝ってしまったか」と
いたずらに泣くこともない、本当の意味での黙祷を一瞬ささげたことだろう。
誰に教えられたわけでもなく。
彼はいつのまにか市民の誇りになっていたのか。
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京都のこと 
「そうだ、京都行こう」とかいった宣伝文をよく見かける。
意外と京都の人間というのは、わざわざどこかに行くのは
かったるいと思ってしまうタイプが多いと思うのだが、
京都が好きでよく訪れてくる、いわゆる「よそさん」に
あちこち案内してもらって、あらためてその良さを認識するという
逆転現象をみることにもなる。

私など、それに加えて生来の「天然」が入っているので
よけいに「今どこを歩いているのか、そして何という名前の神社仏閣を
訪れているのか」さえ、よくわかっていないという状態に陥りがちだ。

これはよくびっくりされる独自の性質としか言いようがないけれど、
最近、私のこれは「何も考えていない」からというより、
「どうでもいいこと」を絶え間なく考えているせいなのかとも思うようになった。
胸を張れることでもないな。

まあそれはいいとして。
この年になってやっと思うのは、今まで何の気なしに見ていた風景も
これだけの人を惹きつける魅力のあふれるものだということ。
それを贅沢にも身近に見て、当たり前のようになっていたのは
ちょっともったいなかったような気もする。

だからこれからはもっと認識を持って京都を堪能したい。
一人でいろいろ出かけてみるのも乙なものだろう。
せっかくだからオフシーズンに出かけたいと思う。
人ごみに紛れに行ったのか何なのかわからないようでは
本当に鑑賞したとはいえないのではないだろうか。

静けさのなかで鑑賞するのが基本でも、たとえばロックを携帯して
異質な世界の組み合わせを楽しむというのもひとつ。
案外しっくりくるかもしれないじゃないか。
いよいよどこを歩いているかわからなくなりそうだが、なんとか
帰ってはこれるだろう。

少しずつ、初めて訪れた者の感動を持って
レポートできたらどうか、と思う。
次はいつの日のことやら、私にもわからないけれど。
(やっぱりちょっと面倒だな…)



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